ピルの飲み方

ピルは避妊や、生理痛の抑制・生理不順を改善する女性のためのお薬です。
しっかりと避妊するために、正しい飲み方を学びましょう。
低用量ピルの飲み方

低用量ピルを毎日服用することで、避妊の成功率が99%以上と確実に妊娠を回避することができます。
飲み方はいたって簡単で、毎日決まった時間帯に1錠を服用するだけです。
飲む際にはなるべくコップ一杯の水かぬるま湯で飲むようにしましょう。
どんな薬でもそうですが、水と一緒に飲むことで胃腸での吸収を助け、副作用が出る確率を下げてくれます。
低用量ピルについて毎日飲むということが手間だったり面倒と感じる方もいますが、1~2週間ほど服用を続けていると習慣化して、飲むのが当たり前になってきますのでそれまでの辛抱です。
服用することに慣れるまでは、どうしても飲み忘れがちになってしまう可能性がありますが、その解決方法として、決まった時間に携帯電話などでアラームを鳴らして飲むことを知らせる方法や、夕食後に飲むと決めている場合は、食卓の目に付く場所に置いておくなどの方法を取り、ピルの飲み忘れを防ぐことがとても大切です。
ピルの飲み忘れアフターピル(中用量ピル)の飲み方

コンドームが破けていたり、急に中出しされてしまったり、そういった場合に服用することで高い確率で避妊できるのです。
アフターピルの飲み方は、意図せず妊娠してしまうかもという性行為の後、72時間以内に2錠を服用します。
そしてその12時間後にさらに2錠を飲みます。
72時間以内に服用できたかそうでないかがとても重要で、避妊成功の確率が変わってきます。
早目に服用できていれば80%以上の避妊成功率ですが、72時間を経過してしまうとどんどん確率が下がってしまい、妊娠する可能性が出てきてしまいます。
ただ、もし長時間経過してしまっても避妊できる可能性はあるため、なるべくアフターピルを服用するようにしましょう。
何も行動せずに望まない妊娠をして中絶手術することのほうが、結局は後悔することになるためです。
避妊に成功したかどうかは、早い人で服用後の3~10日くらいには膣内からの不正出血が起こります。この出血が確認できれば避妊成功です。
3週間ほど経過しても出血が起こらなかったり、予定日に生理が来ない場合は、妊娠検査薬で妊娠していないかどうか確認するようにしましょう。
アフターピルはセックスの後になるべく早く飲むというのが避妊成功率にかかわってきますので、女性にとってなるべく1錠は常備しておきたい薬のひとつです。
アフターピルについてピルの飲み合わせ

ピルは、市販の風邪薬や痛み止めと一緒に飲んでも、特に問題はありません。
ただし、サプリメントのチェストベリーやセントジョーンズワットは、ピルの効果を下げてしまうので注意しましょう。
病院で処方された薬は、ピルとの飲み合わせに注意しないといけないものが多いです。特に、抗生物質のペニシリン系とテトラサイクリン系や、喘息の薬は注意が必要なので、必ず担当医に相談してから服用しましょう。
アルコールは、ピルの効果への影響は特に問題はありませんが、適量にしておきましょう。
ピルを服用中のタバコは厳禁です。喫煙している方はピルを服用するのであれば禁煙するようにしましょう。
休薬期間とは
ピルには「休薬期間」という時期があります。
21日間ピルを飲み続けて、次の7日間は薬を飲まないのです。この7日間を休薬期間と呼び、このときに生理(出血)が来ることになります。
一部の低用量ピルは、飲み忘れを防ぐためにこの休薬期間中も偽薬を飲むタイプのものもあります。
偽薬は特に何の効果も無く、単に毎日の飲む習慣を途切れさせないためにあるだけのものです。
ピルの不正出血(消退出血)