ピルの飲み忘れたときの対処法
ピル服用期間中に、万が一薬を飲み忘れると生理の始まりのようなおりものや出血の症状が起こることがあります。
不安で心配になる女性の方が多いのですが、こういったケースは特に珍しくありません。出血の症状は、数日でおさまるのが通常です。
- このページの内容
- 低用量ピルを飲み忘れたら
- アフターピルを飲み忘れたら
- ピルの飲み始めは?
- 休薬期間とは
- ピルを飲んでいるのに妊娠!?避妊の失敗の理由
- 低用量ピルの飲み忘れによる不正出血
- ピルの飲み忘れにまつわる体験談


ピルによって保たれていた体内のホルモンバランスが一時的に崩れることで起こり、毎月の生理期間よりも短く、出血量も少ないことがほとんどです。生理時と同様に、子宮の内膜がはがれて軽い出血のような症状を引き起こすのです。
飲み忘れにより、もしこういった症状が起こった場合には、生理用のナプキンなどを使用して様子を見ます。激しい腹痛が伴う場合や出血量が多い場合には念のため婦人科を受診してみることが必要です。
ピルの飲み忘れは、どうしても起きてしまうのですが、飲み忘れから24時間以内であればすぐに飲み忘れた分の1錠を服用することで薬の効果は持続しています。
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引っ越したばかりの頃、なかなか良い病院がみつからなくて、ピルが切れてしまいました。飲まなくなった途端に出血がありました。生理とは少し違って、もっと軽くてさらっとしていました。
(うっちーさん・28歳) -
ピルを飲み始めて1年以上経つけど、前日に飲み過ぎたり、体調を崩している時は飲み忘れますね。病院に行き忘れて手元にない時もあって、あれは本当にどうしようもないです。
(えっちゃんさん・34歳)
低用量ピルを飲み忘れたら
低用量ピルは、毎日服用することで避妊や生理トラブルの改善に効果があります。ですが、日々の仕事の忙しさなどから、どうしても飲み忘れることがあります。
飲み忘れに気付いたのが飲むはずの時刻から24時間以内であれば、その飲む分であった1錠を飲んで下さい。
24時間以上を経過している場合は、飲み忘れの分とその日の分の2錠を一緒に飲みます。この場合は副作用が出る可能性がありますが、飲み忘れによる効果をしっかりと持続するために仕方のないことです。
もし、2日以上連続して飲み忘れてしまっている場合は、ピルの服用を中止します。
そうすることで生理がきますので、また服用を再開します。この場合は個人差はありますが、飲み忘れによる妊娠の可能性が高くなりますので、なるべくコンドーム装着など他の避妊方法も併用する方が良いです。
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以前は朝、会社に行く前に時間を決めて飲んでいました。平日は問題ないけれど、休日に寝坊した時などは数時間遅れに…。PMS治療で飲んでいるため、ホルモンバランスの崩れが怖いです。それからは夜寝る前に飲むようにしています。
(あかりさん・29歳) -
ペースさえつかめば、飲み忘れもなくなる。一番危険なのは、仕事でバタバタしている時期に病院へ行き忘れること。通販を利用するようになってからは、まとめ買いで飲み忘れナシ!です。
(satoさん・32歳)
アフターピルを飲み忘れたら
アフターピルは、妊娠の可能性のあるセックスから72時間以内に2錠を服用し、その後さらに12時間後にもう2錠を服用する方法が一般的です。
しかし、12時間後のピルの飲み忘れが多いため注意が必要です。
本来は12時間前後(前後1時間ほど)であれば問題ありません。
もしそれ以降の飲み忘れが出た場合でも、必ず2錠を服用して下さい。ただし妊娠の可能性がかなり高まります。
ただ飲まないよりも飲むほうがまだ避妊できる可能性があるため、必ず飲み忘れに気付いた時点ですぐに飲みましょう。
その後はアフターピル服用による不正出血があるかどうかを待つだけです。3日~3週間以内に出血があれば避妊に成功しています。
3週間経過しても無い場合には妊娠検査薬か産婦人科で診察して貰って、妊娠の可否を確認しましょう。
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避妊に失敗して、アフターピルを処方してもらったことがあります。2回飲むタイプのものでしたが、1錠目で安心してしまい、2錠目は2時間ほど遅くなってしまいました…。
(ユウミさん・26歳) -
アフターピルは、万が一の時のためにストックしています。どんなに気をつけていても、避妊に失敗することもあるので、通販で買ってお守りにしています。緊急外来に行けるとも限らないので…。
(いちこさん・30歳)
ピルの飲み始めは?
一般的にピルは生理の初日に1錠目を飲みます。そこから毎日続けてほぼ同じ時刻に1錠ずつ服用するようにします。
中には生理が終わった最初の日曜にからスタートをさせるサンデースタートをするものもあります。ピルは必ず生理周期が28日となるため、土日に生理が重なることがなくなり、お出かけの際にも生理で悩むこともなくなってくるのです。
休薬期間とは
ピルには休薬期間という時期があります。
21日間ピルを飲み続けて、次の7日間は薬を飲まないのです。この7日間を休薬期間と呼び、このときに生理(出血)が来ることになります。
一部の低用量ピルは、飲み忘れを防ぐためにこの休薬期間中も偽薬を飲むタイプのものもあります。
偽薬は特に何の効果も無く、単に毎日の飲む習慣を途切れさせないためにあるだけのものです。
ピルを飲んでいるのに妊娠!?避妊の失敗の理由
ピルを飲んでるのに妊娠してしまう理由として、以下があります。
- ピルを飲み始めた被が、生理の初日ではなかった。
- 飲み忘れにより、36時間以上の服用間隔が空いてしまった。
- 服用後、4時間以内に嘔吐や下痢が現れてしまった。
- ピルと相互作用のある薬を、服用してしまった。
- 休薬期間が、8日以上になってしまった。
- 分娩後、最初の生理が始まる前に、ピルの服用を始めてしまった。
などが大きな理由です。
正しいピル服用での失敗率は1%未満と言われていますが、特に飲み忘れてしまい服用間隔が開くと妊娠の確率が高まります。
もし飲み忘れがあった場合にはコンドームを併用するなど、別の避妊方法をとりましょう。
正しく服用する事で高い避妊効果が得られるピルですが、服用の際は注意点をしっかりと把握して使用する事がとても大切なことです。
低用量ピルの飲み忘れによる不正出血
ピルを飲み忘れると不正出血などが起こることがあります。
これは一時的なものであり、深く思い悩む必要はありません。逆にそれがストレスとなり悪影響を及ぼします。
飲み忘れに気が付いた時点ですぐにピルを服用します。低用量ピルを飲んでいる間は、出来るだけ体内のホルモンの量を一定に保つ必要があります。こういったバランスが崩れると、時に不正出血のような症状が現れてしまうことがあるのです。

