低用量ピルってどんな薬?

「ピルは避妊のためのお薬」という認識を持っている女性が多いです。
もともとピルは女性の生理痛を抑制したり、生理不順を改善するために研究・開発されたお薬です。
そして避妊のための薬としても研究が進み、避妊の効果も持ち合わせた薬として「低用量ピル」が販売されるようになったのです。
生理不順や生理痛のストレスを大きく減らしてくれる効果から、現在は多くの女性が服用しています。
低用量ピルの通販- このページの内容
- 低用量ピルの特徴
- 男性任せの避妊は危険です
- 低用量ピルの効果
- 低用量ピルの通販
- 低用量ピルの成分
- 低用量ピルの種類
- 低用量ピルの飲み方
- 病院での処方
- 中用量ピルと低用量ピルの違い
- 低用量ピルの消退出血とは
- 低用量ピルの副作用
- 低用量ピルの口コミ・体験談
低用量ピルの特徴

低用量ピルは、以前まで使用されていた中・高用量ピルと違って、成分である女性ホルモン量を少なくすることで、心配とされていた副作用が抑えられるようになっています。
毎日自分が決めた時刻に1錠ずつ飲むことで、生理周期が一定となり生理痛が緩和されます。
また、低用量ピルを服用していると、ほぼ100%の避妊をすることができるため、望まない妊娠のリスクがなくなります。
男性任せの避妊は危険です

男性が着用するコンドームでは避妊率が90%程度のため、妊娠してしまう危険があります。しかし、低用量ピルは女性が自らの意志で避妊をコントロールすることができるのです。
望まない妊娠をしてしまい、せっかく身ごもった赤ちゃんを中絶手術で堕胎することは、女性にとって何よりも悲しく、精神・肉体ともに大きく傷つきます。
そういった思いをしないために、低用量ピルを活用してしっかりと避妊し、自分の身体は自分で守るという意識を持つことがとても大切なのです。
低用量ピルは、婦人科や内科などの医療機関で処方してもらうか、通販・個人輸入で購入することができます。
低用量ピルの効果
低用量ピルには、避妊効果のほかにも色々な効果があります。
低用量ピルの効果ほぼ100%の避妊効果

低用量ピルは、ほぼ100%の確率で避妊できます。
セックスにおいて、避妊対策が男性任せだったり、コンドームを使用しているから大丈夫だというのは誤った考えです。コンドームでは3~12%ほどの確率で避妊に失敗してしまうのです。
最近では特にゴムをつけずに「生」で挿入して性行為をおこない、いつ妊娠してもおかしくない状況となっているカップルが多いです。それに甘んじている女性が多く、のちのち産婦人科で後悔している光景がよく見かけられます。
望まない妊娠は、女性の人生を狂わせるだけでなく、心身に大きな影響を与えることになります。
低用量ピルは、避妊がほぼ100%できる効果により、妊娠してしまうかもという不安から解放されて、安心してパートナーとのセックス行為に望むことができるようになるのです。
生理痛を抑える効果

いつの時代も、女性にとって生理痛はとても辛いものです。
個人差はありますが、生理痛が重い人の中には立ち上がれないほどの痛みなど日常生活に支障をきたす場合もあります。
避妊目的ではなく、生理通の改善のために低用量ピルを服用している女性の数が多いのが実情であり、それほど生理トラブルでストレスを抱えている女性が多いことを表しています。
低用量ピルはこういったツライ思いをしている女性の生理痛を緩和して、日々の生活を快適にさせてくれる効果があるのです。
生理不順を治し生理周期を一定にする効果

低用量ピルの効果には、崩れていた女性ホルモン量を一定にすることでホルモンバランスを整える働きがあります。
この女性ホルモンの作用が崩れた場合に起きるのが生理不順です。
生理不順で1か月に2回生理がきたり、半年生理が来ないなど、女性にとっては大きなストレスとなってしまいます。
低用量ピルを服用すると生理周期が28日となり安定します。この効果によってさらに生理痛も抑えられ、また出血の量も少なくなります。
自分の予定にあわせて生理予定日をずらす効果
女性の悩みのひとつに、旅行や大切な行事など、この日に生理が来てほしくないと思うシチュエーションがあります。
全ての予定を自分の生理周期に合わせることは難しいです。
低用量ピルには生理をずらす効果もあります。
低用量ピルの通常の使い方は生理初日から21日間飲む方法なのですが、例えば5日間だけ服用することで6~7日目に生理を起こさせることができるのです。
産婦人科でもおこなわれている方法であり、以前は中用量ピルが用いられていたのですが、最近では副作用の少ない低用量ピルで生理日をずらすことが可能となっています。
子宮筋腫の症状を抑える効果

避妊・生理痛抑制以外の効果としては、子宮筋腫の症状を改善する効果もあります。ピルを服用する事で経血の量が減少するため、子宮筋腫の症状を和らげることになるのです。
ただし、子宮筋腫自体を治療する効果はないので注意が必要です。
低用量ピルの通販
低用量ピルは通販・個人輸入で購入することができます。
- 病院が苦手
- 産婦人科で待たされるのがイヤ
- 毎日飲むものだから、なるべく安く買いたい
こういった理由から、通販を利用する方が増えています。
特になるべくお金をかけたくない、というのが女性心です。
通販では対面することもなく、好きなピルを好きな時に安く購入できるのが一番大きなメリットとなっています。
低用量ピルの通販おすすめの低用量ピル
現在はさまざまな種類が通販で販売されていますが、おすすめの低用量ピルをご紹介します。
ヤスミン

ヤスミンも人気の低用量ピルのひとつです。
第4世代と呼ばれる比較的新しい種類であり、値段はトリキュラーよりも少し高くなりますが、女性ホルモン量を減らすことで繊細な女性でも副作用が出にくいように配慮されています。
トリキュラーが体質に合わなかった方におすすめできます。
トリキュラー

第2世代3相性に属していて、女性ホルモンのバランスを調節することで副作用も少なく、病院でも処方されていて、その長い実績から安全性も高く愛用者が多いです。
さらに、値段が安いのも大きな魅力です。
低用量ピルの成分
低用量ピルの成分は、大きく分けて2種類の女性ホルモンです。
その1つが卵胞ホルモンで、エストロゲンとも呼ばれます。
そしてもう1つのホルモンが黄体ホルモンです。黄体ホルモンはプロゲステロンとも呼ばれており、妊娠に備えて体を整える働きを持ちます。
この2つのホルモンはもともと体内で生成されるものなのですが、このバランスが崩れると生理不順や生理痛などの症状を起こしてしまうのです。
低用量ピルを服用することで、これらのホルモンバランスを安定させ、女性特有の生理トラブルの症状を大きく改善し、さらに、妊娠したときと同じホルモン状況になることで避妊する効果があるのです。
低用量ピルの成分低用量ピルの種類
低用量ピルの種類については、2つの方法で分類することが出来ます。
まず1つ目は、含まれる黄体ホルモンの世代による分類です。これは開発されたのが古い順に第一世代から第四世代まであります。
初期のものは黄体ホルモンの量も卵胞ホルモンの量も多いものでしたが、新しくなるにつれて卵胞ホルモン量は抑えられ、次々に新しい黄体ホルモンが採用されて行きました。これにより、避妊効果は上がり、副作用は少なくなっています。
次は、一相性と段階型による分類です。一相性は1箱21錠が全て同じ成分配合なのに対し、段階型は成分の割合が二段階、三段階となっていて、服用する順番が決まっています。
このように、低用量ピルには様々な種類があるため、自分の体に合ったものを見つけることが大切です。
低用量ピルの種類低用量ピルが効く仕組み

低用量ピルは、排卵を抑えることで妊娠を防ぎます。
女性は、毎月、排卵、(受精)、妊娠の準備、月経を繰り返しています。
脳下垂体と呼ばれる脳の中枢から分泌される性腺刺激ホルモンが卵巣を刺激して排卵をおこしていくのですが、低用量ピルを飲むことにより体内の女性ホルモン量が増加することになります。
その結果、脳下垂体が「女性ホルモン量」は十分に足りていると判断して、性腺刺激ホルモンを抑えることができ、そのことにより排卵が起こらなくなるのです。(妊娠しているときと同じ状態を作り出しています)
当然ながら排卵が起きないので、精子と受精することも無く、妊娠することがなくなります。
低用量ピルの服用を中止すると、また排卵が再開されて妊娠できる状態に戻ります。
低用量ピルの飲み方
低用量ピルには21錠と28錠の二種類あり、それぞれ飲み方が少し違います。
低用量ピルの飲み方21錠タイプの飲み方

21錠タイプの低用量ピルの飲み方は、月経周期に合わせて生理初日から21日間飲み続け、7日間は休むのが基本です。
この7日間の休薬期間中に生理(消退出血)がきます。つまり生理周期が28日で固定になるということです。
飲み方として大切なのは毎日一錠、なるべく決まった時間に服用することです。
飲み忘れると避妊の効果が薄れてしまうため注意が必要です。
飲み忘れて24時間以上開いてしまった場合はいったん服用を中止し、また次の生理初日から服用をやり直した方が良いです。飲み忘れないように、生活パターンや習慣に合わせて飲むようにしましょう。
28錠タイプの飲み方
28錠タイプは、飲み忘れを防ぐために21日分の低用量ピルと7日分のプラセボ(偽薬と言って全く効果はありません)がセットになっている低用量ピルです。
1日も欠かさず服用するため、毎日決まって飲むサイクルができ、飲み忘れを防止することができます。
21錠タイプでも28錠タイプでも効果は全く同じです。
飲み忘れてしまった場合の対処法
飲み忘れてからの時間の経過によって対処方法が変わってきますので注意します。
飲み忘れが12時間以内の場合は、気づいた時点で1錠を服薬すれば避妊効果は落ちないため、問題ありません。次の日にもいつもどおり1錠を服用します。
12時間から24時間以内の場合も気づいた時点で1錠を服薬します。避妊効果についてはほとんど妊娠の可能性はありませんが、心配な場合はコンドームなど他の避妊具も併用するほうが安心です。次の日の薬もいつも通りの時間に飲んで下さい。
低用量ピルの飲み忘れで問題なのは24時間以上経っている場合や、2日以上飛ばし飲みをしてしまった時です。この場合は避妊効果が期待できなくなってしまうので、いったん服薬を中止し、次の月経がきてから新しいシートで再度スタートするようにします。
病院での処方

低用量ピルは病院、主に産婦人科に行き、生理の悩みや避妊のことで受診すると、医師の判断で処方されます。
以前は中用量ピルがだされることが多かったのですが、最近では副作用の少ない低用量ピルが処方されるケースがほとんどです。
かかる費用は、薬代として2,000~3,000円、診察・検査料で1,000円~3,000円ほどが相場です。
大きな検査をするとなると5,000~10,000円ほどかかる場合もあります。
合計金額として一般的には3,000~5,000円ほど病院では必要になります。
低用量ピルの病院処方中用量ピルと低用量ピルの違い
低用量ピルは毎日1錠ずつ飲む事で、生理痛や生理不順を改善したり、またいつ性行為をおこなっても確実に避妊ができるようになります。
一方、中用量ピルは以前は低用量と同じ目的で使用されていたのですが、最近ではアフターピルとしての用途に使われています。
避妊に失敗したと思われる場合、例えばゴムが破損していたり、思わずに中出しされてしまったりしたとき、なるべく早くアフターピルを服用すれば望まない妊娠をセックス後でも回避できるのです。
低用量ピルの消退出血とは
低用量ピルを服用している間には、7日間だけ薬を休止する時期があります。
この休薬期間中に出血が起こりますが、これが消退出血と呼ばれるもので、ピルを飲んでいない通常時の生理とは区別されています。
消退出血は、子宮内膜がはがれ落ちることで起きるため、メカニズムは生理と変わりません。ですが、低用量ピルの服用中には排卵がありません。
そのため、子宮内膜は通常の生理のように厚くならないのです。従って、消退出血の量は一般的に少なく、又痛みも軽いのが特徴です。消退出血は不正出血のような少量の出血となることもあります。
21日間ピルを飲んで、そのあと休薬期間に入りますが、消退出血が起こるまでは2~4日程度かかることが多いです。これは服用していた低用量ピルのホルモン量がまだ体内に残っている時間があるためです。
消退出血が続いていても、28錠タイプの場合はプラセボを飲み続けて、28日めが終了したら1サイクルが終わりですので新しいシートで再び飲み始めます。
21錠タイプの場合は休薬期間の7日めが終了したら翌日からまた新しいシートで薬の服用を開始して下さい。
低用量ピルの副作用

低用量ピルの副作用ですが、個人差があります。
ただ、昔使用されていた中・高用量ピルとは違い、成分の女性ホルモン量が少ないために、副作用はとても抑えられています。
ただし、初めて飲み始めの時期は、身体がまだピルに慣れていないため、頭痛や吐き気などがまれに起きることがありますが、軽度なものであり、服用を続けているとホルモンバランスが整ってきて、副作用も治まってきます。
低用量ピルの副作用もし1~2ヶ月飲み続けても副作用が治まらない場合には、体質にそのピルがあっていない可能性がありますので、その場合は別のピルに変更しましょう。胃薬でも風邪薬でも自分の体質にあっていない場合には、効かなかったり、副作用がでることがありますが、別の薬に変えると治ったという例も多いです。
低用量ピルの場合も同様で、いろいろな種類が販売されていますので、自分にあったものを探すことも大事なことです。
低用量ピルの種類代表的な副作用である吐き気
低用量ピルの副作用として代表的なものに、吐き気があります。
これは全体の1.2~29.2%の割合で発現するというデータが出ています。データにこれだけの幅があるのは、成分であるエストロゲンに対する感受性は、個人によって大きな差があるためです。
飲み始めの頃に起きることが多く、生理で吐き気をもよおすのと同様な症状です。
ピルに慣れることによって次第に治まる場合がほとんどです。
肌荒れと美肌

低用量ピルにはエストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンが含まれています。
エストロゲンの作用が大きいと美肌になるのですが、プロゲステロンの作用が強く出た場合には逆にニキビや肌荒れが起こることがあります。
これも個人の体質によって変わってきます。
最近ではニキビや肌荒れの症状を抑えるタイプも販売されています。
食欲が増して太る
低用量ピルの服用中は、太るといった口コミや体験談も聞かれます。
実際、副作用として体重の増加が起こることもありえます。
低用量ピルを飲んでいる間は、食欲が増進傾向になります。
これまで使用されていた中用量ピルでは、服用中に太るといったことがよくありました。一方、低用量ピルは含まれている女性ホルモンの量が少ないため、以前ほど体重増加が起こることは少なくなっています。
もし食欲が増すという方はカロリーコントロールを心がけるか、別のピルに変更すると良いでしょう。
血栓症

低用量ピルはタバコとの相性が悪く、併用していると血栓症になる確率がかなり高くなります。
血栓症とは簡単に言うと血の塊ができて血液の流れがわるいことで、血管がつまってしまう症状です。
タバコは特にビタミンを破壊して血の流れが悪くなることは、広くしられているところです。
生理痛や生理不順の解消、あるいは避妊のためにピルを服用する場合は、必ず禁煙するようにしましょう。
タバコは母体や妊娠した赤ちゃんにも害を及ぼします。テレビCMでもやっているように最近ではチャンピックスという禁煙薬が人気となっていますので、禁煙する際に活用すると良いでしょう。
乳がんの副作用はありません
ピルを服用すると乳がんになる可能性が上がる、と言われていましたが、実際にはこの情報は確かなものではありません。
乳がんは女性がかかる確率が高い疾患ですので、ピルが原因と思われていたのです。
データ上からこれは立証されておらず、現在は低用量ピルで乳がんになることは無いと言われています。
ただ、いずれにしても年に1回は産婦人科で乳がん検診を受けるようにしましょう。