低用量ピルの飲み方

低用量ピルは、生理痛や生理不順を解消し、避妊にも効果があります。
低用量ピルには21錠タイプと28錠タイプがあり、効果は同じなのですが、飲み方に少し違いがあります。
- このページの内容
- 21錠タイプの低用量ピルの飲み方
- 28錠タイプの低用量ピルの飲み方
- もし飲み忘れてしまったら
- 飲み忘れないように飲む時刻を変えたい場合
- ピルの種類を変えたい場合の飲み方
- 低用量ピルの飲み方にまつわる体験談
21錠タイプの飲み方

21錠タイプの低用量ピルの飲み方は、毎日1錠ずつ忘れずに服用するだけです。
1シートの21日分を飲み終わったら7日服用を休止します。
この7日間中に消退出血と呼ばれる生理がきます。
そして29日めになったら、また新しいシートで1錠ずつ再開します。
自分の決めた時刻に飲む事が大事です。例えば18時に飲むと決めたら、毎日18時前後に必ず飲むようにしましょう。
服用を忘れると不正出血が始まり、次の生理を待つしかなくなりますから、その間はピル以外の避妊方法が必要になります。
28錠タイプの飲み方
28錠タイプの低用量ピルの飲み方は、21錠タイプと同じで毎日自分が決めた時間に1錠を服用します。
21錠タイプとの違いは、22日目から飲む錠剤がプラセボ(偽薬)になっている点です。プラセボとは、なんの成分も作用も効果ないダミーの錠剤のことです。
このプラセボにはなんの効果もありませんが、飲み忘れ防止として休薬期間を作らずに毎日服用するための薬です。
28タイプは毎日服用して、1シートの28日分を飲み終えたら、29日めにすぐ新しいシートに取り替えて飲み続けます。
21錠も28錠も避妊効果や生理トラブルの改善効果は、いずれも同じです。プラセボが入っているかいないかの違いだけです。
もし飲み忘れてしまったら

低用量ピルによくあるのが「飲み忘れ」です。
毎日決まった時間に飲むということが必要なのですが、仕事や寝すごして飲み忘れてしまったということが、よくあります。
12時間以内の飲み忘れの場合
気づいた時点ですぐに飲み忘れ分の1錠を飲みましょう。早ければ早いほど良く、効果が持続されます。そして、いつもの時刻に今日の分の1錠を服用します。
12~24時間ほど経過したときの飲み忘れの場合
この場合も気付いた時点で1錠を服用します。丸1日空いてしまった場合は、前日分と当日分の2錠を一緒にあわせて飲みます。
避妊の効果は持続しますが、どうしても個人差があります。次の生理までなるべく他の避妊方法も併用しましょう。
24時間以上経過してしまった場合

2錠を服用することも可能なのですが、どうしても避妊効果が落ちてしまいます。
1度リセットして、ピルを飲むのをやめてください。そうすると生理がきますので、また新しいシートで初日から飲み始めましょう。
この場合は妊娠する可能性がありますので、14日間はコンドームなど別の避妊器具を使ってください。
飲み忘れないように飲む時刻を変えたい場合
例えば、朝9時に飲むようにしていたけど、飲み忘れを防ぐために夜20時に変更したい場合、当日分をいつもどおり朝9時に服用して、翌日の朝には飲まずに夜20時に飲みます。
12時間程度以内の時間の変更であれば特に問題ありません。
ピルの種類を変えたい場合の飲み方
服用しているピルが副作用などで体にあわず、別の種類に変えたいと言う場合があります。
別の種類のピルに変える方法