低用量ピルの副作用
低用量ピルは、女性の卵巣から分泌される卵胞ホルモンと黄体ホルモンと同じ成分が含まれた飲み薬です。
その二つの女性ホルモンを吸収することにより、体内のバランスを調整し、生理痛を抑制したり、避妊できる効果があります。
ただし、体内のホルモンバランスが整うまで、人によっては副作用が出る場合があります。
主なものとして、吐き気やめまい、乳房の張り不正性器出血、頭痛などです。
これらの症状は低用量ピルを服用し始めて1~2ヶ月で解消する事が多いです。
昔のピルと比べて、今の低用量ピルは副作用が出る事は少なくなっています。
また副作用よりも、生理痛や生理不順が改善してイライラすることが少なくなり、また避妊もできるという恩恵のほうが女性にとってはメリットが大きく、低用量ピルを服用する方が年々増加しています。
軽い頭痛
低用量ピルの副作用で代表的なものが頭痛です。
低用量ピルを飲んでいる期間は、言わば妊娠中や生理前と似た状態に体が変化しています。そのため、そういった時期に感じるような症状が現れることがあるのです。
特に頭痛は軽度で一時的な場合がほとんどであり、時間とともに解消されます。
1~2ヶ月ほど服用を続けてみて、頭痛の頻度が多い場合には、服用しているピルが身体にあっていない可能性があるため、その場合は他の種類のピルに変えてみると良いでしょう。
吐き気の症状

頭痛と同じく報告例が多いのが、吐き気です。
通常の生理時にも感じる女性がいますが、ピル服用開始時に見られる傾向があります。体内のホルモンバランスをとっている最中のためです。
こちらも身体がピルに慣れて安定してくると治まることがほとんどです
ピルを飲んで吐いてしまうと、当然その効果がなくなってしまいますので、気をつけるようにしましょう。
ニキビなどの肌荒れ、美肌になる効果
低用量ピルを服用すると、ホルモンバランスが改善されるのでニキビなどの肌荒れが改善されます。
ピルを飲んでいないときに排卵~生理前時期に肌荒れになるという女性は多いのですが、実はこの時期はプロゲステロンという女性ホルモン量が増える時期です。
そして逆に生理~排卵前までは逆に肌ツヤが良くなったり、綺麗になる時期です。この時期はエストロゲンという女性ホルモンが活発になる時期に当たります。
低用量ピルは、この2種類のホルモンが含有されていて、エストロゲン(卵胞ホルモン)が体質に強く作用すると、ニキビや肌荒れが解消し、逆にプロゲステロン(黄体ホルモン)が強くでると、肌荒れが起きてしまうのです。
ニキビなど肌荒れが出る場合には、服用しているピルが体質にあっていないケースがあるため、別の種類のピルに変えると治まることがあります。
食欲が増して太る
低用量ピルの副作用で太るという体験談を聞くことがあります。
ピルを飲むと、ホルモンバランスの作用で、水分を貯め込みやすくなるため、むくみを感じることがあります。
また食欲が増進する体質の方もいて、女性によっては食べ過ぎてしまい太ることに繋がってしまっているのです。
それでも生理トラブルを改善できるメリットはとても大きく、またほぼ100%の避妊ができる方法は他にはありません。そのためこういった効果を望む方は、ピルを服用するほうが好ましいです。
太りやすい体質の方は、カロリーや水分の過剰摂取を抑えることを心がけるようにしましょう