アフターピルってどんな薬?
アフターピルとは、アフターという名前のとおり性行為の後に飲むピルのことです。
つまり、セックスで避妊に失敗してしまい妊娠してしまうかも、という時に緊急で避妊するために服用するピルになります。
正式名称は「モーニングアフターピル」と言い、また「緊急避妊薬」と呼ばれたりもします。
アフターピルを服用すると、約80%の確率でセックス後であっても避妊することができます。
ただし、そのためには避妊に失敗したであろう性行為から72時間以内に1回めの服用、その後12時間後にもう1度服用する必要があります。最近では1回の服用で済むアフターピルも販売されています。
飲むのが早ければ早いほど避妊の成功率は高くなり、時間が経過するほどに失敗率が上がってしまい妊娠する可能性が高くなります。
なるべく少しでも早く服用する必要があるので、アフターピルは女性が自分の身体を守るために常備しておき、緊急の際にすぐに服用できるようにしておいたほうが良い薬です。
もちろん、妊娠を希望していない場合はアフターピルではなく、日々の低用量ピルで、しっかりとした避妊対策を女性自身がやっていく意識を持つことが大切です。
- このページの内容
- アフターピルの効果
- アフターピルが効く仕組み
- アフターピルの通販
- アフターピルの値段
- アフターピルの飲み方
- アフターピル≒中用量ピル
- 病院での処方
- 低用量ピルとの違い
- アフターピルの出血は、避妊に成功したサイン
- アフターピルの副作用
- 「私たちも飲んでます」アフターピルの体験談
アフターピルの効果

アフターピルの効果は、セックス後に望まない妊娠を避けるため緊急で避妊することができます。
- コンドームが破損していた
- ゴムや避妊具を使わずに「生」でエッチしてしまった
- 急に中出しされてしまった
- レイプ被害などに遭ってしまい、妊娠してしまう可能性がある
こういった場合に、セックスの後なるべく早くアフターピルを服用すると、高い確率で避妊することができます。
ただし、アフターピルはあくまで緊急用としての避妊薬であり、低用量ピルと比較しても身体に負担をかけることになります。
そのため、日々の生活においてしっかりとした避妊対策をとっておき、どうしても必要なシーンになった時だけアフターピルを使うようにしましょう。
アフターピルの効果アフターピルが効く仕組み

緊急避妊薬として使用されているアフターピルは、様々な仕組みで妊娠を防ぎます。
妊娠のリスクを高める排卵を遅らせたり、受精卵が着床しにくいように子宮内膜を剥がす作用があるのです。また、精子が子宮に入るのを防ぐ働きも持ちます。
アフターピルの通販

アフターピルは、緊急の際に産婦人科で処方してもらう薬でしたが、最近は通販を利用してアフターピルを購入する女性が増えています。
産婦人科では顔を見られて問診をされるのが恥ずかしかったり、病院での処方より通販の方が値段が安いためです。
また、基本的にはアフターピルは病院では事前に処方してくれません。性行為で失敗した後にのみ処方されます。
そのため、万一に備えてストックしておくためにアフターピルを通販で買って常備しておくことが避妊対策になります。
アフターピルは、なるべく早く飲むことが避妊の成功に繋がりますので、通販で買って常備しておき、いつでもすぐに服用できるようにしておきたいという女性が増えているのです。
アフターピルの通販おすすめのアフターピル
現在はさまざまな種類が通販で販売されていますが、おすすめのアフターピルをご紹介します。
アイピル

アイピルは、しっかりと緊急避妊できるアフターピルです。
1回服用タイプなので飲み忘れの心配もなく、値段も安いため人気があります。
アフターピルの値段
産婦人科などの医療機関でアフターピルを処方してもらうと「病気」とはみなされないため健康保険が適用されません。
その結果、10割負担となりアフターピルの値段は診察料を含めて高い金額になることが多いです。病院によっては1万円以上かかることがあります。
一方、通販・個人輸入で購入する場合のアフターピルの値段は、2,000円前後が相場です。診察料などが掛からないため安く済みます。
アフターピルの値段アフターピルの飲み方

アフターピルの飲み方は、避妊に失敗したと思われるセックスから72時間以内に飲むようになっています。
72時間よりも早く服用すればするほど、避妊に成功する確率は高くなります。12時間以内では99%以上の避妊成功率であり、72時間で80%ほどの成功率になります。
逆に72時間を経過してしまうと、妊娠する確率がどんどん上がってしまいます。
ただし、もう手遅れと思って何もせずに、結果、妊娠して中絶手術することを安易に受け入れないで下さい。時間が経過したとしても避妊できる可能性はありますので、必ずアフターピルを服用するようにしましょう。
アフターピルの飲み方2回服用するタイプ
アフターピルは通常は性行為の後、なるべく早く2錠を服用し、さらにその12時間後にもう2錠を服用するタイプが従来のものであり、現在も産婦人科で処方されることが多いです。
1回だけ服用するタイプ

最近では、2回目の飲み忘れを防ぐために、1回の服用だけで良いタイプのアフターピルが人気となっています。
飲み忘れてしまった場合の対処法

2回飲むタイプの場合、12時間後に服用することを忘れてしまう女性がいます。一番多いのが「寝てしまっていた」という理由です。
12時間前後(前後1時間ほど)が理想なのですが、2~3時間ほど遅れてしまった場合は問題ありません。
ただし飲み忘れで、飲む時間が遅くなればなるほど妊娠の確率が上がってしまいますので、このときだけは時刻に集中して避妊のために確実に飲むように心がけましょう。
飲み忘れに気付いたのがかなり遅くなったとしても、例えば4時間以上あいてしまった場合でも必ず2回めは服用して下さい。
アフターピル≒中用量ピル
低用量ピルは毎日服用するため確実に避妊できまるようになりますが、アフターピルは緊急で避妊したいときの薬であるため、中用量ピルを使用して体内のホルモン量を一気に増やすことで、避妊の効果を発揮するようにしています。
緊急事態であることから即効性が必要であり、そのため低用量ピルよりもホルモン量の多い中用量ピルがアフターピルとして用いられているのです。
成分は女性の体内で作られている卵胞ホルモンや黄体ホルモンですので、体に害はありません。
病院での処方

産婦人科で緊急避妊用にアフターピルの処方を受ける場合には、健康保険は使えず自由診療となります。そのためアフターピルの病院処方の費用は、産婦人科によって異なります。
実際、3,000~15,000円とアフターピルの病院処方の費用には差があります。自由診療の場合には、医療機関側が自由に価格を設定出来るためです。
アフターピルの病院処方低用量ピルとの違い

アフターピルと低用量ピルとでは含まれているホルモンの量に違いがあります。
アフターピルとして日本で広く使用されてきた薬は中用量ピルと呼ばれ、低用量ピルに比べて含まれているホルモンの量が多いのです。
アフターピルは、性交後に緊急避妊用として服用し、受精卵の着床を防ぐのに対して、低用量ピルは毎日服用することで排卵を抑え、常に妊娠しない状態にホルモンバランスを整えてくれます。また低用量ピルは、生理痛の改善や生理周期の安定にも効果があり、服用する女性が年々増加しています。
アフターピルの出血は、避妊に成功したサイン

アフターピルを服用すると2日後から遅くても3週間以内に出血が起きます。
これは消退出血とも呼ばれるもので、アフターピルによってホルモンを調整したことで子宮内膜が剥がれて起こる出血です。
この消退出血が起こると「避妊に成功した」という証になります。
注意することとしては、アフターピルを服用したからといって、消退出血が起こる前に再度セックス行為を行うことは極力控えましょう。
また、3週間経過して生理予定日を過ぎてもなかなか生理が来ない場合は、妊娠の有無を確認する必要があるので、医療機関で検査を受けることをおすすめします。
アフターピルの出血アフターピルの副作用

アフターピルの副作用は、かなり個人差があります。
代表的なものに吐き気・嘔吐・頭痛が挙げられます。
ただし、これらの症状は通常24時間以内に治まります。
それでも中絶手術をし堕胎することに比べたら、身体的・精神的・経済的な負担が格段に低く、また、不妊症や後遺症の可能性の無い極めて安全な方法です。
産婦人科の先生も「望まない妊娠をして中絶するくらいなら、ピルを服用しなさい」と言います。
副作用が怖いという方もいますが、望まない妊娠で傷つくのは女性自身ですので、必ずアフターピルを服用して避妊するようにしましょう。
アフターピルの副作用